2026年診療報酬改定で変わる
ホルター心電図検査
長時間記録加算新設
診療報酬改定の概要
2026年の診療報酬改定により、ホルター型心電図検査の点数体系が見直されました。この改定は、より長時間の心電図記録を推奨し、不整脈の早期発見とその効率化を促進することを目的としています。医療現場と患者さんの双方にとって、質の高いスクリーニングを実現する重要な転換点となります。
改定前後の点数比較
| 記録時間 |
改定前 |
改定後 |
変動 |
| 30分またはその端数 |
90点 |
90点 |
変更なし |
| 8時間以上 |
1,750点 |
1,730点 |
-20点 |
| 7日間以上実施 |
なし |
+320点加算 |
新設 |
改定のポイント
今回の改定では、8時間以上の記録に対する点数が1-2%減少し、さらに7日間以上の長時間心電図記録を実施した場合には320点の加算が新たに設定されました。これは、短時間では捉えきれない不整脈を、より長期間の実施で効率的に検出することを推奨する医療政策の転換を示しています。
なぜ長時間記録が重要なのか
不整脈の検出率向上
- 心房細動などの発作性不整脈は断続的に発生するため、短時間の記録では見逃される可能性があります
- 24時間記録と比較して、7日間記録では検出率が向上すると報告されています
- 特に無症状の不整脈の発見に効果的で、脳梗塞などの重大な合併症の予防につながります
患者負担の軽減
- 複数回の短期検査を繰り返す必要がなくなります
- 通院回数が減少し、時間的・経済的負担が軽減されます
- 一度の検査でより確実な診断が可能になります
医療政策としての意義
今回の改定は、単なる点数の調整ではなく、日本の循環器医療における大きな方向転換を示しています。欧米では既に7日間以上の長時間心電図記録が標準的に行われており、日本もこの国際標準に追いつく形となります。
患者さんへの影響
検査費用について
7日間の長時間心電図検査を受ける場合、合計点数は2,050点(1,730点 + 320点)となります。3割負担の患者さんの場合、自己負担額は約6,000円です。
検査を受ける際の注意点
小型の記録装置を装着しますが、日常生活はほぼ普段通り送れます
入浴が不可能な機種と可能な防水タイプがあります
まとめ
今回の診療報酬改定は、日本の循環器医療が世界標準に近づく重要な一歩です。
医療機関においても、より効率的で質の高い診断が可能となり、今後、ウェアラブル技術の進歩とともに、さらに快適で正確な長時間心電図記録検査が実現されることが期待されます。
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